きらきら星と

シュール

011

何十年もの昔話を昨日の事のように思い出す。この苦しみはその出来事が無ければ無かったはずだった。
殴られるというのはそれだけ酷い出来事だったんだろう。助けて貰えなかったことも、寄り添われなかったことも。

辛い話を聞かされたとき、同じような辛い話をしてしまう。マウントを取りたい訳ではなく、そのやり取りがコミュニケーションだと学習していたからだ。
辛い話は、辛い話として聞けば良いだけで自身の経験を話す必要はない。こんな歳まで気がつけなかった自分と、やっと気がつくことが出来た自分。両方の自分を持て余している。
話を聞いて寄り添われる経験と、重荷が降りる経験があったなら幼くても出来たのかもしれない。奪われた経験に憤りのようなものを感じる、、。


今も年末年始の想像を繰り返ししてしまう。両親からの叱責が想像出来る。その想像を繰り返すことにダメージが蓄積される。馬鹿みたいな話だけれど、それが真実なんだろう。

星野です 不惑の年を生きます