きらきら星と

シュール

Entries from 2022-06-01 to 1 month

許せなくても諦められる

死のうと思った瞬間から、何年も生きた。 死のうと、窓を開けた。桟に足を掛けた。でも飛ばなかった。だからコンクリには落ちなかった。落ちた自分が見えた。怖かった。 いつものカバンだけ持ってまだ日も昇らない道を目的地もなく走った。このままじゃ事故…

雨が降っている。横たわり床につけた耳と体に雨音の振動が響く。とんとんと降る雨に遠い記憶が引っ張り出される。 明るい灰色の空。窓に伝うしずく。大粒であるほど光を多く含むのか煌めきながら落ちていく。なんにもできなくて、横たわったまま眺めていると…

優しくすると、、

子どもの頃、やさしくされたかった。 むきあって、不安は大丈夫だよとなぐさめられたかった。大人になって、自分で大丈夫と唱えた。簡単なことだった。 不安なんて放っておいても湧いてくる。 それなら大丈夫でなくても大丈夫だよと抱きしめたらよかった。 …

掴む手

人は必ず死ぬから、欲しいものは選んで掴まなければ得られないまま死んでいくことになる。死ぬほどそのことを考えた。掴んだら離された。必要ないよと。納得する。それなら、また別の手をつかむだけだ。生きていくのにひとりは長すぎるからね。

雑記

頭が痛くて、横たわっている。 痛み止めを飲んだ。 ふたりで寝ている。 ちいさいマットレスに大人2人ははみ出してしまう。 痛いなぁ、、、。 めをつむると、お腹をさわられた。 安心しているのかな? 頭がいたい。 めをつむったまま、おなかに感じる手の甲の…

恐怖で、、

恐怖で死にそうになること、ある。 こわくて、こわくて、たまらない。 そこに車があるだけで、遠くから声が聞こえるだけで、夜中、床の軋む音で目が覚めただけで、まっくらな恐怖に飲み込まれる。

星野です 不惑の年を生きます