きらきら星と

シュール

Entries from 2022-06-18 to 1 day

許せなくても諦められる

死のうと思った瞬間から、何年も生きた。 死のうと、窓を開けた。桟に足を掛けた。でも飛ばなかった。だからコンクリには落ちなかった。落ちた自分が見えた。怖かった。 いつものカバンだけ持ってまだ日も昇らない道を目的地もなく走った。このままじゃ事故…

雨が降っている。横たわり床につけた耳と体に雨音の振動が響く。とんとんと降る雨に遠い記憶が引っ張り出される。 明るい灰色の空。窓に伝うしずく。大粒であるほど光を多く含むのか煌めきながら落ちていく。なんにもできなくて、横たわったまま眺めていると…

星野です 不惑の年を生きます