きらきら星と

シュール

カチコチ (clock)

遊ばなれば、そう言って何をするのが正解なのか。食べたいものも行きたい場所もない。もう少ししたら雨が降るとお知らせが届いた。眠たい。ソファでまた眠るようになって、寝返りひとつできない。不平不満も欲望もぜんぶ一緒にしてしまえば、深く遠いところまで行ける?やりたいことも欲しかったものも、これ以上望むべきも見当たらない現実に、混乱する。朝目が覚めてなんで?と思う。

カチコチ鳴る時計をもう知らない。もうやめた。

終わりたい気持ちが、どこへ向かうのかたどり着く先をわたしは知らない。だから何も出来ない夜にも虚無感で胸をいっぱいにして毛布を頭まですっかり被る。暗闇の中、頭に浮かんでくる言葉や記憶の流れるままでいる。男でも女でもなく、自分でもないかもしれない時間。ヒットする言葉や記憶は私だ、と思う。

ソファに丸まって、髪の毛は毛布でもしゃもしゃになっていて、無音のイヤフォンは外音から断絶してくれる。イヤフォンは自分の鼓動を聞かせてくれる。耳の中の血管の音なのかな。

わたしが寂しくて、手っ取り早くその寂しさを埋めようするのなら方法は何個かある。しないのはプライドでも矜恃でもなく、弱さなのだと知っている。弱いからもっと弱くなるようなところへ落ちたくないから。だけど方法として何個もある、それはある意味ストッパーとして役に立っている。

前よりも本当の気持ちを話さなくなって、ただ寂しさが募る。気持ちが生まれるとバカみたい、と自虐しがち。


性欲とは違うのか、寂しくてどうしようもなくて、空っぽのような、持て余す気持ちを抱えて逃げ出したくなる。まともに向き合った先にあるものなんてDead or Aliveのリアルだけ。

わたしは私のために生きるしかない。誰かのためなんて欺瞞でしかないよ。欺瞞がうまく発動したときだけ人間関係は上手くまわっていくのだろうね。 

星野です 不惑の年を生きます